能登半島災害支援の現場から
この度、能登半島地震により犠牲になられた方々に謹んでお悔みを申し上げるとともに被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
初日割り当てられた局に向かう。
基地局の近くまでは、行けるものの、基地局まで続く長い坂道が倒木に塞がれていて、車で進むことが出来ない。徒歩で基地局へ向かい、切り分け作業。伝送は生きているものの電源が落ちている。
山の下から発電機を手搬入で坂道を登って欲しいと指示を受ける。
発電機はとてつもない重量。少しづつ坂道を発電機を運びながら、手搬入する覚悟を決める。
坂道の下から基地局を眺めるものの途方もない距離。
一番邪魔になっている地上3m位から折れている腐った木が何とかならないかと蹴ってみると、うまい具合に崩れさり、重い生木を2人で協力して道の邪魔にならない場所まで運ぶことに成功する。その後も折れ曲がった竹や、赤松などの倒木を必死で片付け、何とか車での搬入路を作ることに成功した。濡れた枯葉でタイヤが滑りハイエースのタイヤが空転する。手で少しづつ枯葉を取り去り坂道を登る。
発電機を無事に設置し、モーターを引くもののエンジンが途中で止まってしまう。あらゆる原因を探し、説明書を見ながら発電機を動かす事に格闘する。
様々な考えられる要因を解消するため、試行錯誤の連続。
何とか無事エンジンがかかり発電成功!
無事電波発射をする事ができました。
既に辺りは漆黒の闇。電気が来ていない町は1点の光もない。
星が煌々と輝いている。
帰り道。道はひび割れ、崖崩れや落石。電線は垂れ下がり、一瞬も気が抜けない。様々な道情報を調べホテルまでの道を進むが、1時間程行った場所で通行止め。元来た道を全てもどる。割れた道を少しづつ進み何とかホテルへたどり着くことが出来た。
翌日からも早朝から基地局に向けて出発するものの、行けども行けども大渋滞にハマり、さらにあらゆる道を駆使して現地に向かおうとするものの、崖崩れによって道は通行止め。結局現地にたどり着くことも出来なかった。激しく霰や雪が降り始め、危険が迫る為、撤収しホテルへ戻る指示。帰路、たまたま持っていた6台の携帯から地震速報のサイレンが大音量で鳴り響く。
大きな成果は残せなかったが、少しでもお役に立てるなら、また支援活動をして行きたい。